植物の成長とWikiの差分表示

ブログの記事は、基本的には、投稿されたらそれが完成品であり、パーマリンクによって一意の場所として固定される。だから、RSSリーダーを使って最新の情報を捕捉するのに向いている。

それに対して、Wikiの各ページは常に変更されつづけているし、場合によってはあるページが削除されて別のページに統合されることもある。

Wikiは全体で1つの創造物であるから、個別ページを抜き出して「パーマリンク」という概念に当てはめようとしても、しっくり収まらない。


上のような理由で、RSSリーダーではWikiの更新情報を捕捉しづらい。

差分だけを提供するのでは人間が読むに耐えないものになるし、かと言って全文配信してもどこが更新されたのかわかりづらい。

更新された部分を赤字にしたり、削除された部分に<del>タグを使えばいいのではないか、とも思うが、それでも別のページに統合されたり、削除されたりといったWiki全体に関する情報は補足できない。

RSSリーダーで最新情報を補足するために、Wikiのフィードはどういう情報を提供するのが理想的なのだろうか。


ここからは完全に放言。

植物の成長を記録した動画を見ていて、素朴に楽しいと思ったんだけど、こういう有機的な成長を、複数人によるWikiの編集にも当てはめることはできないかな。

あるページの内容が増えていって二つのページに分割されたという情報を、茎が二つに分かれていく様子にマッピングする。文章の量が増えていく様子は茎の長さと比例させる。内容が固定して凍結されたページは、美しい花として開く。削除されたページは枯れた茎として地に落ちて朽ちる。

成長の過程は動画のような形態で提供されるが、瞬間を切り取れば朝顔の観察日記のように、Wikiの現在の状態を確認できる。最新の静止画をRSSとして提供すれば、その時点でのWikiの最新の状態がわかる。

1つのWikiが複数の人たちによって変更され内容が充実していくさまを、植物の成長にマッピングして可視化できたら楽しいな、という夢想。アイデアだけカッコ悪い!

(photo via O R G A N I S M : R D S W O R D S W O R D S W)